書籍・雑誌

親指Pの修業時代(上)

友人みーが貸してくれました。

なんか最近、自分の読む本が全部みーから提供されている感じ・・・coldsweats01

読み始めてすぐ思ったのは、

「こんな設定ありえんやろ。」

ってこと。主人公の女性の足の親指が、

親友の自殺を機に、男性性器に変わってしまうという話。

生殖能力はないけど、男性としての機能は万全というPが

親指にできた為に、主人公の生活に起きるいろんな変化が

すごいテンポよく書かれています。

あり得ない設定なのに、その後の流れにリアリティが

あって、あっという間に読み切ってしまいました。

題名は「親指Pの修業時代」ですが、

内容的には、「親指Pを持っちゃった一実が人間的に成長していく話」

って感じですかね。

(下)巻が楽しみnote

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歳月のはしご アンタイラー

これも友人みーが貸してくれた本。

40歳の主婦ディーリアが、最近何となく心が満たされないでいて、

医者の旦那サムや思春期真っただ中の3人の子供や旦那を残して、

その場のノリで家出して、他の土地で自活を始めてしまうという小説。

ん~・・・sweat02

最近科学書ばっかり読んで、ストーリーに入り込むという

読み方をしてなかったせいなのか、

これで家出しちゃう主人公に全く共感できないからか、

さら~っと読めたんですけど、

とうとう最後読み切るまでストーリーに入り込めず・・。



「何となく満たされなくて、何となく家出しちゃうという」



この部分以外は、いろいろと共感できる部分は

たくさんあるし、決して主人公もいい加減な人間では

ないとは思います。

現実と向き合い続けるというのは、

ホントに厳しい作業ですしね~。

ストーリーの最後は、平凡で自然で「なるほどな」と

思わせるまとめ方で、さすがベストセラーメーカーの

アンタイラーって感じでした。

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科学書「できそこないの男たち」

友人みーが貸してくれた、科学者福岡伸一氏の著書の一つ。

これは・・「すご過ぎて、このすごさは、読まないと伝わらないわ。」。なので抜粋。

著書の各所に「目からウロコ」的な内容がちりばめられていて、

今日抜粋紹介するのは、その中の軽いジャブ部分。まずはご堪能ください。

『おなかが痛い、という時の「おなか」とは、文字通り、自分の身体の中、

つまり内部だと私たちは当然のことのように思っている。が、実はそうではない。

赤ちゃんがおなかにいる、という時の「おなか」も同じである。

身重のお母さんがほら、ここにと手を置いたその場所は、

お母さんの身体の内側であるように思える。

ところが、生物学的に言うと、消化管の内部も、子宮の内部も、

実は身体にとっては外部なのである。このような見方をトポロジー的という。

トポロジーとは難しく言うと位相幾何学のことだが、簡単にいうと

立体感覚である。細やかなデザインや意匠にとらわれることなく、

形の類似と差異、外部と内部、裏と表が見分けられること。

いうなればドーナツとコーヒーカップが同じ形に見えるのが

トポロジー感覚である。両方とも身の部分に穴が一つ。(中略)

トポロジー的にいってみれば、消化管は、ちょうどチクワの穴のようなものだ。

口、食道、胃、小腸、大腸、肛門と連なるのは、身体の中心を突き抜ける

中空の穴である。空間的には外部とつながっている。私たちが食べたものは、

口から入り胃や腸に達するが、この時点ではまだ本当の意味では

食物は身体の内部に入ったわけではない。外部である消化管内で消化され、

低分子化された栄養素が消化管壁を透過して、体内の血液中に入った時、

初めて食べ物は身体の内部に入ったことになる。』

いかがでしょう。こういった調子で、男女の遺伝子構造の違いから、

科学的根拠に基づいて、生命の基本形態は「メス」であることが解き明かされています。

是非「知っておくべき内容」だと思います。

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流行るの納得!「もしドラ」

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

「いかにも少女マンガ」、という少女マンガが表紙、という理由で

ずっと手に取らなかった本。

それが、富山県に帰省中、妹が持ってたので

読んでみると・・・、っという間に読めた。

しかも読むと、自分も「マネジメント」を読んで、

何かをマネジメントしてみるか、という気になります。

(但し、本屋に行くと、ドラッカーの「マネジメント」が

「もしドラ」の隣あたりに置いてあって、その本の厚みを

目の当たりにして、ちょっと諦めてみる的な。)

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現実と妄想の交差点「ふたりの証拠」

アゴタ・クリストフ三部作。

①悪童日記 ②ふたりの証拠 ③第三の嘘

を①③②という順番で読み終わりました。

②は、①の最後で、

居残ったリュカ(LUCAS)と街から脱出したクラウス(CLAUS)の、
リュカを主人公としている話。

②で初お目見えの双子の名前。

アルファベットを入れ替えただけの意味深な伏線。

読み進めるに従って、双子はホントに存在するのか、

主役はリュカなのかクラウスなのか、

いろいろな疑問が渦巻きます。

その他にも、いろいろややこしそうな登場人物が

あまたに出てきます。

実の父親との禁断の恋、父親の子供を妊娠、出産した

未婚の母ヤスミーヌに同情して、自分の家に住まわせて、

(でもしっかり肉体関係は持って)

身体に障害を持って生まれたヤスミーヌの子マティアスを

自分の子として育てようとする中で、ヤスミーヌは子供をリュカの下に

置いたまま出て行ってしまったのが、

実は愛情の注ぎ方の違いから、ヤスミーヌを

リュカが殺してしまっていた、という衝撃の事実。


そして、リュカは母親を殺してまで、

自分なりの最大限の愛情を貫こうとして、

大事に大事にマティアスを育てるも、

障害に対する絶望、

母に捨てられたという誤解、

リュカの愛情を独り占めできない悲しみ等、

子供ながらに絶望の中、命を絶ってしまうマティアス。

苦しみと悲しみに支配された「ふたりの証拠」。

これを、分析したり、じっくり語るには、あまりに難しすぎました。

いつか、この三部作を改めて再読してみたいと思います。

 

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スリルとサスペンス!科学書「世界は分けてもわからない」

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続編らしいです、コレ( ̄ー+ ̄)

こないだ読んだ「生物と無生物の間」の。

昔、営業という仕事をしていた頃、

常に「この数字の○割」とか、

「せめて毎月この数量の○%くらいはもらわんと。」

とか、言う商談をするたびに、もう

頭の全機能が思考停止状態。(そんな営業どーよsweat02


それほどの数字恐怖症でも、

やっぱりの福岡センセのお書きになる文章は、

その道の人が読んでしかわからないような、

難しい、堅苦しい科学書とは全っ然!・・違いますっ!!

それは・・・

とっても・・・

スリリング!

アメイジ~ング

フェンタースティーック!

そして、この本の題名になっている、

「世界は分けてもわからない」

この一言のどれだけ深いことか!!

もちろん本の中では、科学的な視点で、

例えば「頭が痛い」からと言って、

「頭」だけ調べていても何もわからないでしょう。

だって、人間の体は頭だけじゃないんだから。

という話。

まあ、言い得て妙(゚0゚)、とはまさにこういう事すわ。

とにかく、ひたすら、

読者にわかりやすく、懇切丁寧に、

辛抱強く書かれています。

いやあ、ホントのサスペンスを読んだって、

なかなか、これほどのスリルと臨場感を

味わわせてはもらえません。

そういう意味では、ものすっごいお得!





中には、「生物と無生物の間」と

重複する部分は・・たくさんあります。

それを、「福岡センセが御自身の主張を、

手を替え品を替え、何度も何度も

それが読者に浸透するまで訴え続ける覚悟。」と取るか、

「おんなじ事ばっかしジャン」と取るかはまあ、

あなた次第ってことで。

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科学嫌いでも面白い科学書「生物と無生物の間」

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むむ~・・・。

これは「圧巻」と形容したらいいのか、

「スタイリッシュ」と形容したらいいのか。

根っからの文系人間、数字の為に頭を使うことも苦痛な私に

科学書を読め、と・・・?! 

自力だったら、「手に取る」ということは一生涯なかったであろう

書籍の選択肢を与えてくれたのは、友人みー。

本の好みが全然違う人の本を読むことは、その本の内容もさることながら、ホントに「百利あって一害なし」やね。うんうん。

これはホントにリアルマッコイに科学書だけれども!

小説読んでいるみたいに、すらっすらっ読めます。

ホントに面白く、わかりやすく、

「ああ、理系苦手な人は、これを読んだら

ちょっと苦手意識なくなるかも」的な、

ある意味革命的な本かと思います。



「動的平衡」・・これがスゴイんですよhappy02



もともと「自分の体」というベースがあって、

それに食べ物が要るものだけ吸収され、

要らないものは吸収されずに排出される。

・・・・・・ということではなく!

食べた物が即全身に配布されてその影響を受けていく、

断続的に上書きされている自分の体。

常に全身アップデート。

・・・なるほど。だからこそ、もう脂肪だけは十分にあるのに、

絶えずプラスされていくわけね・・・(ノ_-。)

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グレーな哀愁、謎は未解決のまま「第三の嘘」

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さて。「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」でthree部作

の、三作目です。

順番どおりに読めればよかったんでしょうけど、

コレを貸してくれた友人みーが続編「ふたりの証拠」が

手元になくて、飛ばし読みになりました。

でも、三部作とはいえ、この三作品は

人物設定の上ですごくたくさんの矛盾があるので、

読む順番は、ま。この際そんな重要じゃないかも。

衝撃の「悪童日記」から見れば、この「第三の嘘」で

描かれる主人公。

双子の片割れクラウスは、

まるで別人。

悪童日記の主人公は9歳ー15歳くらいまでの

多感で「若気のイタリー」なお年頃で、

第三の嘘に至ると、主人公はもう50代の

初老なお年頃なので、

行動はかなり理性的で

軽く人を殺してみたり、とかの

異常な行動はもちろん取らないし、

内容的には、精神を病んだ母親を世話しながら

鬱々として生きるクラウスの話。

印象としては、「悪童日記」の時は、

方向性は間違っていても、主人公には

「生きよう」という意志がすんごい強烈に

働いているから、

「生きる」為に行われる殺人や盗みの

「ためらいのなさ」に度肝を抜かれつつ、

さらっと読み終えられるのに対して、

「第三の嘘」では、主人公の中にあるのは

あきらめと絶望で、読むとちょっとダークな気分・・shadow

あとは、二番目の「ふたりの証拠」に

いろんな矛盾の謎解きがあることを期待しよう・・。

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サスペンス王スティーブンキング!!!「ゴールデンボーイ」

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著者 スティーブン・キング
訳者 朝倉 久志
出版社 新潮文庫
初版 63年
作品発表年 1982年

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中身は二編の中編小説。

一つは超~~~~~~爽やかshineshine

一つは超~~~~~~おぞましいっshocksweat02sweat02sweat02

一つ目は「刑務所のリタヘイワース」。

これは映画にもなった「ショーシャンクの空に」の原作。

レッドという囚人が、ラフな語り口調で

ストーリーをしゃべって聞かせてくれる形式なので、

軽~快~に読み進められる感じ。

主人公のアンディの理路整然とした性格と行動が

爽やかでスッキリした読後感をかもし出してる系。

もう一つは、この本の題名になっている

「ゴールデンボーイ」。

これは・・・めっちゃ恐怖・・!shock

主人公同様、ワシまで夢に見たっちゅうねんsign04annoy

この本を貸してくれた友人みーによると、

途中の「猫をオーブンレンジで焼き殺す」シーンは、

当時真似をする人が出て社会問題になったらしい。

ほんとに、一体どうやったら、こんなシーンを

思いつけるのか、という戦慄のシーン満載。

+自分が疑似体験できそうなくらい詳細な

心理描写は、さすが!

・・・さすがはスティーブン・キング!!

「ゴールデンボーイ」の読後感は「超後味悪い」

って感じですが、ほんっとにすごいのでお勧め。

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目からウロコ!「悪童物語」

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

買ったきっかけ:
久々に会った友人みーが
貸してくれました。

感想:
尊敬を込めて「すごい」の一言。

おすすめポイント:
1986年に世に出たというこの本。
第二次世界大戦末期のハンガリーが舞台。





小説全てが情景描写のみで書かれているのに、主人公の双子が、並の人間とは思えない特殊な?強靭な?異常な?精神状態の持ち主で、その双子達が記録した作文の集合体の形になってます。


人を殺すことも、卵を集めることも、
全く同じ温度で書かれているのが、
逆に生々しくて、一つ一つの章が短く、
すごくテンポよくまとまっているので、

あっという間に読めます。


一つ一つの章が、どれもものすごく
インパクトが強烈なのに、

いっちばん強烈なのが、ラストシーンshock





何でも、三部作らしいので、


続き絶対読むわっ!

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

著者:アゴタ クリストフ

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

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