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現実と妄想の交差点「ふたりの証拠」

アゴタ・クリストフ三部作。

①悪童日記 ②ふたりの証拠 ③第三の嘘

を①③②という順番で読み終わりました。

②は、①の最後で、

居残ったリュカ(LUCAS)と街から脱出したクラウス(CLAUS)の、
リュカを主人公としている話。

②で初お目見えの双子の名前。

アルファベットを入れ替えただけの意味深な伏線。

読み進めるに従って、双子はホントに存在するのか、

主役はリュカなのかクラウスなのか、

いろいろな疑問が渦巻きます。

その他にも、いろいろややこしそうな登場人物が

あまたに出てきます。

実の父親との禁断の恋、父親の子供を妊娠、出産した

未婚の母ヤスミーヌに同情して、自分の家に住まわせて、

(でもしっかり肉体関係は持って)

身体に障害を持って生まれたヤスミーヌの子マティアスを

自分の子として育てようとする中で、ヤスミーヌは子供をリュカの下に

置いたまま出て行ってしまったのが、

実は愛情の注ぎ方の違いから、ヤスミーヌを

リュカが殺してしまっていた、という衝撃の事実。


そして、リュカは母親を殺してまで、

自分なりの最大限の愛情を貫こうとして、

大事に大事にマティアスを育てるも、

障害に対する絶望、

母に捨てられたという誤解、

リュカの愛情を独り占めできない悲しみ等、

子供ながらに絶望の中、命を絶ってしまうマティアス。

苦しみと悲しみに支配された「ふたりの証拠」。

これを、分析したり、じっくり語るには、あまりに難しすぎました。

いつか、この三部作を改めて再読してみたいと思います。

 

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